日記⑵

一日の半分しか終わっていないのにもう日記を書いている。

起きたのが十一時あたりだったから、なんならまだ三分の一も終えていない。

けれども書きたいときに書く日記なのだからこれでいいのだ。

さて、朝(時間的には昼だが)起きてきのう失敗したケーキもどきを朝食とした。

食べてびっくり、おいしい。

きのうはあんなにまずかったのに不思議な事もあるものだ。

どうやら冷蔵庫で保管していたのが功を奏したらしく、冷えたことでもちゃもちゃ部分がタルトのような食感になっていた。

けっこうな量があり食べきれるか不安だったので素直にうれしい。

あっという間に半分近く食べてしまった。

案外どうにかなるものだな。

午後はたまりにたまったTo Doリストを消化する。

頑張ろう。

 

日記⑴ 

ケーキを焼いた。

ホットケーキミックスと炊飯器で作れる簡単なお手軽レシピを探して、分量をきちんと量って、レシピの手順通りに作業を進めた。

失敗したけれど。

どうもお菓子作りを舐めてしまっていたらしい。前回作ったパウンドケーキがあまりにおいしく仕上がったから、ついつい調子に乗ってしまったようだ。

よくよく調べなおしてみると炊飯器ケーキはけっこう難易度が高いとのこと。

事前準備をもっときっちりしておくべきだったなあなんて思いながら生焼けのケーキをかじる。焦げた部分は固いのに中はもちゃっとしていて、お世辞にもおいしいとは言えない味だ。

思えば今日はうまくいかない日だった。バイトではミスを連発するし、To Doリストもほとんどこなせていないし。

まあ、たまにはそんな日があってもいいのかもしれない。神様にだって休みたい日の一日二日もあるだろう。

明日はいい日になるといい。

 

寝たくない夜

寝たくない夜がある。眠れないのではなくて、寝たくない。

たぶん次の日が来てしまうのが嫌なのだろうなと思う。

寝支度を終えて、寝転んで、スマホで漫画を読んで、気づけば寝る時間で。

そのまま眠ることを少し惜しく思いつつも、翌日を始めるためのアラームをセットしてお気に入りのASMRを流しながら明かりを消す。それがいつものルーティーン。

でも時々どうしてもそれができない夜がある。

したいことなんて何も思い浮かばないのに、目を閉じるという単純な動作がひどく億劫で嫌なことに感じられる。

最低照度に下げてもなおちかちかとまぶしいままのスマホの光が真っ暗な部屋の一部を侵食して、侵食して、侵食して。

だんだんまとまらなくなってくる思考が「このまま朝まで起きてればいいんじゃあないの」なんて適当なことを考え出すころ、私はやっと寝落ちする。

嫌だなあと思う。次の日がものすごくしんどいし、後ろ向きな考えばかりが頭を占めて身動きが取れなくなる͡この感覚は、自分の首をゆっくりと絞めているみたいだから。

でもそれ以上に次の日が来ることが嫌なんだろうな。毎日少しずつ自分を嫌いになっていって、できなかったことを脳内で映画みたいに繰り返して、明日もこうなんだろうなあとふと思っては消えたくなる。

それでもやっていくしかない。重たいなあ・・・。